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数年前、コンタクトを作ろうと眼鏡やで視力を測ると
「どうしても作りたいなら、
ごく薄いものを取り寄せることができますけど…」
と言われた。
運転免許に「要眼鏡」の記しはない。
でも私は不便さを感じる。
ある人に言わせると、
「見たがりすぎなんだよ」らしい。
私が眼鏡をかけるのは
映画館、美術館、
あと山の家に行った時。
山の家は見たいものであふれている。
遠くの山にかぶった雪や、
一瞬で逃げ去ってしまうリス、
暗闇で動くヤマネを見逃したくないし、
木にとまる鳥の色も、星屑も
遠くにいる鹿やキツネだってよく見たい。
そう言うものを見るのに
私には眼鏡が要るのです。